駅周辺の様子

西口から伸びる大通り。宇都宮中心市街地は写真奥。手前沿道にはオフィスビルが並ぶ。
蛙の像と餃子像(JR宇都宮駅西口ペデストリアンデッキ下)2008年11月16日
ひびき像(JR宇都宮駅西口ペデストリアンデッキ上)と大通り方面の夜景
JR宇都宮駅東口広場にあった頃の餃子像2004年12月30日栃木県の県都宇都宮市中心市街地は、駅西側を流れる田川の対岸1-2km西方に広がり、栃木県庁や宇都宮市役所などの地方行政の諸主要機関や国の地方機関などが二荒山神社オリオン通り周辺の中心市街地とその周縁部に所在する。宇都宮駅西口はこの中心市街地に面し、ビジネス客や観光客が訪れる宇都宮の玄関口である。。

宇都宮駅は日本鉄道第二区線大宮-宇都宮間の開業に伴い開設されたが、当時より国内有数の人口を擁する地方都市であった宇都宮では、線路がマチナカを避けた田川対岸、宇都宮の東側に謂わば追いやられた格好で設置された。一方で路線敷設工事が急ピッチで進められたこともあり駅周辺整備が十分でないまま開業となったこともあって、当初は駅と現中心街を結ぶ大通りが開通しておらず、日本鉄道第二線区の開通式に参列し栃木県庁を訪問した宮内卿伊藤博文、鉄道局長井上勝、東京府知事渡辺洪基らは田川下流部にかかる押切橋を渡って宇都宮のマチナカに入り県庁を目指した。その後小袋町(現在の上河原付近)と簗瀬村の土地を買い上げて道路とし、田川には宮の橋を架けることによって現在の大通りが開通した。

現在、駅前広場の南側ロータリーには5面のプラットホームに計18のバス乗降場とタクシー降車場が、また北側ロータリーにはタクシー乗降場と一般車両乗降場、タクシープールが設けられている。一般車両については、広場内で待機する車両への市営駐車場(20分まで無料)利用と、南側ロータリーへの進入を回避し博労町交差点(旧奥州街道との交差点)方面への走行を誘導している。当駅西口と市街中心地の間は大通りで結ばれ、関東自動車、東野交通、JRバス関東の路線バスが頻回運行され(所要時間5分程度、運賃大人片道150円)、広い歩道も整備されている(所要時間は15分から20分程度)。大通り沿いにはビジネスビルが立ち並ぶが、一歩路地裏に入ると寺社が林立し、城下町宇都宮の面影を残している。なお現在西口は宇都宮市市街地再開発事業の一環として再開発中で、西口第四B地区の住宅棟とホテル棟の建設が進められており、うちホテル棟は2010年(平成22年)12月1日に開業し、残る住宅棟も平成22年度中には竣工する計画となっている。

一方、宇都宮駅東口は、宇都宮駅開業時より構内の車両留置線や貨物の積み下ろし設備等として機能してきた用地を、1971年(昭和46年)に宇都宮貨物ターミナル駅へと移転し、また車両基地宇都宮運転所の機能の一部を田端運転所に移し、余剰となった線路跡地に設置されたものである。東口再開発事業の開始とともに20線を超えた留置線も撤去され、2008年(平成20年)11月1日には宇都宮東警察署交番『宇都宮駅東口KOBAN』、バスのりば、タクシーのりば、一般車乗降場が新設された。2つのプラットホームに6つのバスのりば、タクシー乗降所、および一般車両乗降場が設けられている。また再開発にあわせて地名も変更され、市の公募により宮みらいと命名された。東口には高層商業施設が建設される予定であったが、2009年3月、再開発事業への参画を予定していた建設大手清水建設を中心とする企業グループ(グループ七七八)が折からの不況を理由に事業からの撤退を表明し、現時点で再開発事業は頓挫している。現在は2013年3月まで期限付きで暫定利用されている。

宇都宮駅周辺の主な施設は以下のとおり。
西口近接地区(川向町駅前通り)
駅ビルパセオ川向町
足利銀行(PaseoGlassbox内ATM、川向町
ララスクエア宇都宮駅前通り一丁目)
ヨドバシカメラマルチメディア宇都宮店
ホテルサンルート宇都宮(駅前通一丁目)
栃木銀行宇都宮駅前支店(駅前通り二丁目)
宇都宮ステーションホテル(駅前通り二丁目)
チサンホテル宇都宮(駅前通り三丁目)
リッチモンドホテル宇都宮駅前(駅前通り三丁目)
ホテル魚楽(駅前通り三丁目)
宇都宮川向郵便局(駅前通り三丁目)
栃木県道196号宇都宮停車場線
餃子像(ビーナスが餃子の皮に包まれた姿を表現している)は、東口から移設された。
田川-宮の橋
近接地区(今泉)
ホテル東横イン宇都宮駅前(今泉一丁目)
旧篠原家住宅(今泉一丁目)
興禅寺(釈迦如来像、今泉三丁目)
宇都宮今泉町郵便局(今泉四丁目)
北部地区
栃木県済生会宇都宮病院(竹林町)-バス
福田屋ショッピングプラザ宇都宮店(今泉町)-バス
ホテル東日本宇都宮(上大曽町)-バス
南部地区
善願寺(大豆三粒の金仏、南大通一丁目)
ホテルサンロイヤル宇都宮(南大通四丁目)
中心市街地地区
ホテルニューイタヤ(大通り二丁目)
宇都宮上河原郵便局(大通り二丁目)
宝蔵寺(およりの鐘、大通り四丁目)
清巌寺(鉄塔婆、大通り五丁目)
宇都宮二荒山神社(馬場通り一丁目)-バス
MEGAドン・キホーテラパーク宇都宮店(馬場通り二丁目)-バス
喜久屋書店宇都宮店
宇都宮パルコ(馬場通り三丁目)-バス
三菱UFJ信託銀行宇都宮支店(馬場通り三丁目)-バス
うつのみや表参道スクエア(馬場通り四丁目)-バス
りそな銀行宇都宮支店(馬場通り四丁目)-バス
オリオン通り(曲師町、江野町)-バス
釜川プロムナード(本町、江野町、曲師町、馬場通り、二荒町)-バス
宇都宮中央郵便局(日本郵便宇都宮支店・ゆうちょ銀行宇都宮店・かんぽ生命宇都宮支店併設)(中央本町)-バス
宇都宮千手町郵便局
栃木県庁(塙田一丁目)-バス
蒲生神社(塙田五丁目)-バス
八幡山八幡山公園・宇都宮タワー・八幡山交通公園)(塙田五丁目)-バス
宇都宮市役所(旭一丁目)-バス
宇都宮城址公園(本丸町)-バス
東武宇都宮線東武宇都宮駅(西方約1.5km、宮園町)-バス
東武宇都宮百貨店(宮園町)-バス
TSUTAYA東武宇都宮
ホテル・ザ・セントレ宇都宮(本町四丁目)-バス
宇都宮東武ホテルグランデ(本町五丁目)-バス
みずほ銀行宇都宮支店(本町五丁目)-バス
ホテル丸治(泉町)-バス
松が峰教会(松が峰一丁目)-バス
能開センター宇都宮校(池上町)-バス
能開センター宇都宮校中学受験専門館(泉町)-バス
中心市街地西部地区
延命院(地蔵菩薩像、泉町)-バス
桂林寺(釈迦三尊十六羅漢図、清住一丁目)-バス
一向寺(汗かき阿弥陀、西原二丁目)-バス
ヨハネ教会(桜二丁目)-バス
栃木県立美術館(桜四丁目)-バス
足利銀行本店(桜四丁目)-バス
日本基督教団宇都宮教会(桜四丁目)-バス
栃木県立博物館(睦町二丁目)-バス
宇都宮中央公園(睦町二丁目)-バス
国道119号-桜通り
東口近接地区(宮みらい、宿郷、東宿郷)
東口バス乗り場-駅東地区へ向かうバスも、一部を除き大半は西口を発着する。(宮みらい)
宇都宮中央病院(東宿郷二丁目)
宇都宮ポートホテル-イシン・ホテルズ・グループ(東宿郷二丁目)
ホテルエストイン(宿郷一丁目)
ホテルサンシャイン(東宿郷二丁目)
宇都宮宿郷郵便局(東宿郷二丁目)
カルナショッピングセンター(宿郷三丁目)
宇都宮東郵便局(日本郵便宇都宮東支店併設)(宿郷三丁目)
能開センター宇都宮駅東校(東宿郷一丁目)
北東地区(元今泉)
TSUTAYA宇都宮駅東口店(元今泉四丁目)
宇都宮市役所駅東出張所(元今泉五丁目)
駅東公園、宇都宮市体育館(元今泉五丁目)
栃木県立宇都宮白楊高等学校(元今泉八丁目)
栃木県立宇都宮産業展示館(マロニエプラザ)(元今泉六丁目)
南西地区(峰、陽東)

国道4号
宇都宮大学(峰町)-バス
ベルモール(陽東六丁目)-バス
なお、もともと(留置線の多数あった頃の)東口の出口階段下のタクシー乗り場前にあった餃子像は、2008年11月の東口新駅前広場オープンの前に西口バス乗場に移動された。移設作業中の同10月6日に事故により破損したが、同11月1日の餃子祭までに石材業者により修復された。
西口に市内各地への路線バスや高速バス(羽田空港・成田空港・京都・大阪・水戸・高崎・前橋方面)のターミナルがある。東口には駅東地区に向かう一部路線バスの停留所があるが、便数は限られている。