停車駅の変遷

1988年(昭和63年)3月13日
停車駅:上野-赤羽-浦和-大宮-蓮田-久喜-古河-小山-石橋-宇都宮-(各駅に停車)-黒磯
所要時間:1時間26-30分
1995年(平成7年)12月1日
全列車が小山以北各駅停車となる。小山以南は従前どおり。
所要時間:1時間29-39分

通勤快速
平日ダイヤの夕方以降に運転される快速列車。JR化後の1988年より1991年まで「スイフト」の愛称を与えられていた。現在は平日のみ、上野発下り18-22時台と宇都宮発上り16-21時台に毎時1往復、計5.5往復が運行されている。うち上り1本のみ黒磯始発で運行されるが、ほかは全便が上野-宇都宮間のみの運行となっている。使用車両はE231系10-15両(小山車両センター)。快速「ラビット」が通過する尾久に停車するかわりに、同列車が停車する蓮田を通過する。設定当初より停車駅は変更されておらず、上野-宇都宮の所要時間は1時間30-39分。当初(1時間40分前後)より若干短縮されている。1994年までは土曜・休日にも運転されていた。

普通
宇都宮線の各駅に停車する。基本的には上野-宇都宮間の運行であるが、一部便は古河・小金井までの区間運転であるほか、少数であるが黒磯まで直通する便もある。平日朝ラッシュ時の上り列車はおおむね2-6分間隔で運転される。

車両は、E231系10-15両(小山車両センター、平日の3往復と土曜・休日の下り1本と上り2本は小金井駅-宇都宮駅間5両)および、平日下り7本と上り9本・土休日下り8本と上り9本のみ211系10-15両(高崎車両センター)が使用される。所要時間は、上野-大宮間で約25分、上野-久喜間で約45分(途中駅での優等待避が無い場合)、上野-小山間で約1時間15-20分程度、上野-宇都宮間で約1時間45-50分程度(最速1時間40分、最も遅い列車は途中で特急や快速の待ち合わせを行い、かつ小金井駅で増解結する列車の2時間6分)。2010年(平成22年)12月4日のダイヤ改正で、古河以北の日中の運行本数が削減された。

湘南新宿ライン
新宿経由で横須賀線へ直通する列車。大宮駅-横浜駅間では、東北貨物線山手貨物線品鶴線の各線路(所属はそれぞれ東北本線、山手線、東海道本線)を走行する。宇都宮線-横須賀線系統には快速(宇都宮線内快速運転)と普通の2種別があり、日中はそれぞれ毎時1本ずつ運転される。貨物線上にホームが存在しない浦和駅さいたま新都心駅には停車しないが、浦和駅は2012年をめどに湘南新宿ライン専用ホームが設置され、停車駅となる予定である。小山車両センター所属のE231系が充当され、おおむね基本編成(10両)と付属編成(5両)を連結した15両編成で運行されている。一部は基本編成のみの10両編成で運行される。

快速
宇都宮線内で快速運転を行う。運転本数は、新宿発9-17時台に毎時1本(計9本)、南行は宇都宮発9-15時台(土曜・休日は8-15時台)に毎時1本(計7本、土曜・休日は計8本)。平日下り3本、土曜・休日下り2本(いずれも午前の列車)は大船始発である。
宇都宮線内(大宮以北)の停車駅は快速「ラビット」と同様。所要時間は、新宿駅-宇都宮駅がおおむね1時間35分、池袋駅-宇都宮駅がおおむね1時間30分、大宮駅-宇都宮駅がおおむね1時間5-10分である。北行(下り)は久喜(終列車は古河)で、南行(上り)は古河(土休日の初列車は小山)で、それぞれ先行する上野発着の普通列車に接続する。

普通
宇都宮線内の各駅に停車する。運転本数は、朝ラッシュ時は約10-15分毎、日中は60分毎、夕-夜ラッシュ時は南行おおむね15-20分毎、北行おおむね30分毎、夜間は40-60分毎。所要時間は、新宿-大宮間が約32分、新宿-小山間がおおむね1時間20-25分、池袋-小山間がおおむね1時間15-30分である。

宇都宮駅-黒磯駅
半自動ドア運用中の211系宇都宮-黒磯間では、すべての普通・快速列車が全駅に停車する。おおむね毎時2往復運転される。宇都宮-黒磯間の所要時間はおおむね50分である。大半は211系普通車のみの5両編成(一部は10両編成)による区間運転であるが、下り4本(うち2本は土休日運休)と上り6本は上野駅、下り1本は小山駅、下り2本と上り1本は小金井駅発着となっている。上野行きの列車のうち1本は氏家駅を始発とする。また両毛線直通列車が1往復設定されている。下り4本、上り5本はグリーン車を連結したE231系10両編成で運行される。ほぼすべての列車が、宇都宮で上野・新宿方面の列車と接続する。宇都宮-黒磯間では車内温度維持を目的に全列車が通年ドア開閉を半自動化している。

他路線直通列車
日光線直通列車
烏山線直通列車本項では、宇都宮線東北本線)と隣接する他路線とを直通する列車について記載する(電車線は記載しない)。

常磐線直通列車
上野駅-日暮里駅間が東北本線列車線に属する。東北本線(当時は日本鉄道)の駅として開業した日暮里駅には、当初東北本線列車も停車していた。

武蔵野線直通列車
大宮駅を始発・終着とし、当線と武蔵野線・中央線・京葉線方面とを直通する「むさしの」「しもうさ」は、大宮駅-与野駅間で当線を走行する。詳細は各列車項目を参照。

高崎線直通列車
上野駅-大宮駅間でほぼ全列車が東北本線宇都宮線)列車線に乗り入れる。

両毛線直通列車
黒磯駅宇都宮駅高崎駅とを両毛線経由で結ぶ列車が、朝夕各1往復、計2往復設定されているが、小山駅での停車時間は12分から29分となっており、かつ同駅で列車番号が変更となるなど、事実上小山駅で系統分離されている。高崎発宇都宮・黒磯行きは、小山で先発する上野発宇都宮行きに接続し、午前の黒磯発高崎行きは、小山で後続の宇都宮発逗子行き、宇都宮発上野行き、小金井発逗子行きの3列車の接続を受け、午後の宇都宮発高崎行きは、小山で後続の小金井発上野行き、小金井発大船行き、黒磯発上野行き(平日:通勤快速、土休日:快速「ラビット」)の3列車の接続を受ける。朝の1往復は107系100番台4両、夕方の1往復は115系4両(いずれも高崎車両センター)で運行される。小山駅で方向転換を行う。

この直通列車の歴史は、太平洋戦争後の1958年(昭和33年)4月14日のダイヤ改正で、高崎-黒磯間に準急「しもつけ」の型落ちディーゼル気動車を用いた無名の快速列車(3451・3452列車)の運行が開始されたことに始まる。この列車の停車駅は、高崎、新前橋、前橋、伊勢崎、桐生、足利、佐野、栃木、小山、宇都宮、宇都宮以北区間の各駅で、宇都宮-高崎間130.6kmを2時間5分前後で結んでいた。1959年(昭和34年)9月22日のダイヤ改正で157系が準急「日光」に投入されると、余剰となった準急「日光」用気動車を利用して増便し、また運転区間を宇都宮以南に短縮して、宇都宮発高崎行き3本、八高線児玉発宇都宮行き1本、高崎発宇都宮行き1本の計毎日5本とした。所要時間は、宇都宮発高崎行き1本の両毛線内停車駅が増えたためこの便に限り所要時間が2時間40分となったが、ほかの4本は2時間10分前後に保たれた。その後、中距離普通電車115系165系の普及と両毛線の電化に伴い本列車も電車化され、八高線児玉発の直通便は解消された。

この時、全列車小山-宇都宮間の各駅に停車するダイヤとなり、また一部便を除いて両毛線内の停車駅も増やされ、また小山での停車時間も延長されたこともあって、便によっては宇都宮-高崎間の所要時間が2時間30-50分程度と大幅に延長し、運転本数も朝の桐生発宇都宮行きを加えて上下毎日3往復となった。1978年(昭和53年)10月1日のダイヤ改正で、東北本線の特急列車が大幅に増便されたのを機に宇都宮発高崎行き1本を除き他の列車の直通運転は解消されたが、その後東北新幹線が開業すると東北特急が大幅削減されたため、再び宇都宮-高崎便2往復と、黒磯-高崎便1往復の毎日3往復の直通列車が設定されるようになり、その後1往復減らされ宇都宮-高崎間の所要時間も2時間30-45分程度に延長したものの現在も毎日2往復が運転されている。